- All-on-4（オールオンフォー）治療の流れ
手術1回で仮歯までをお付けいただけるインプラント治療！
All-on-4（オールオンフォー）というインプラント治療をご選択いただければ、顎骨の量が不十分な方でも片顎に4本～6本のインプラントで総入れ歯のような連結した歯（ブリッジ）を12本までお付けいただけます（上下で最大24本）。わずか1日で仮歯までが装着できますので、手術の当日にお食事していただくことも可能です。
All-on-4（オールオンフォー）のメカニズム
- All-on-4（オールオンフォー）によるインプラントの配置
- 噛む力を均等に配分できる角度をつけたインプラントの埋入
All-on-4（オールオンフォー）治療の流れ
当院でAll-on-4（オールオンフォー）をお受けいただく際の治療の全体像
来院初回 - 初診カウンセリング
初回は口腔内検査やレントゲン撮影などを実施し、インプラントの治療の流れや注意点などをご説明します。
患者さまのお口環境のデータに基づいて大まかな治療計画をお示しします。インプラントに関する疑問や質問などがございましたら、ご遠慮なくお聞かせください。所要時間の目安は30分程度です。
来院2回目 - 検査
インプラント治療の精度を高めるためにCT撮影を行ないます（場合により血液検査なども実施）。
インプラント体の埋入位置を決めるためのステントと呼ばれる装置を使用し、これをお口の中に入れた状態で当院にてレントゲン撮影とCT撮影を行ないます。
来院3回目 - 治療計画の立案・見積書の作成
初回と2回目のご来院時に取得したデータを元に最終的な治療計画を立て、見積書と共に治療費についても説明します。
また手術前のお口環境の処置として歯垢や歯石除去を行ない、口腔内の細菌の数を減らします。
併せて顕微鏡検査も実施し、患者さまのお口の中にある細菌の数や状態チェックを行ないます。これによってインプラントでも気を付けるべき歯周病のなりやすさについて診断し、今後の対策までをご説明します。
来院4回目 - インプラント埋入手術
- 患者さまの歯型をお取りし、噛み合わせを確認しながら当日の仮歯の準備を行ないます
- 歯科衛生士によってクリーニングを実施し、オペ前のお口環境を整えます
（抜歯が必要な場合は抜歯します） - 麻酔専門医が手術前のカウンセリングを実施して麻酔を施します
- サージカルテンプレートをお口に装着してピンで固定します
- テンプレートに沿って専用の器具で4～6箇所顎骨に穴を開けます（フラップレス術式）
- 開けた穴に対してインプラントを埋入します
- 埋め込んだインプラントに対しアバットメントを装着します
- しばらく安静にしておやすみいただきます
- 製作しておいた仮歯をアバットメントの上に装着して固定し、歯科医と歯科技工士によって噛み合わせ調整を行ないます
※お口の状態によっては、仮歯の装着はオペの翌日以降に調整させていただくこともあります。いずれの場合でも、当日ご帰宅が可能です。
来院5回目 - インプラント埋入手術後
術後1～2週間後に抜糸をします。当初1ヶ月間は週に1度消毒や歯垢・歯石の除去（スケーリング）を実施します。
以後、1ヶ月～2ヶ月に1度くらいの割合で術後の状態チェックを行ないます。
手術から約1ヶ月後 - 型取り・上部構造（最終ブリッジ）の計画
お口の中の歯型を再度取得し、インプラント体の上につける上部構造（最終ブリッジ）の調整に入ります。
義歯にどの素材を使用するのかについても決める段階です。噛み合わせや適合なども見定めて最終的な決定を行ないます。
手術から約3ヶ月～6ヵ月後 - 上部構造（最終ブリッジ）の装着
仮歯と完成した上部構造（最終ブリッジ）を交換し、インプラント体の頭部に装着して固定します。
噛み合わせのチェックも行ない最終的な調整をします。
メンテナンスと定期診断
治療終了後は、3～6ヵ月程度の頻度で定期検診にお越しいただき、噛み合わせ調整やクリーニングなどのメンテナンスを実施します。
※こちらの流れは、一般的な流れとしてお示ししているものです。
各患者さまによって治療の期間や内容も異なる可能性がありますので、予めご了承ください。細かな点については、初回のカウンセリングや都度ご来院いただいた際に担当医より案内させていただきます。疑問点や不安点など、お気軽にご相談ください。
よくある質問 Ｑ＆Ａ
自分の歯が数本残っている状態です。All-on-4の治療は可能ですか？
当院では残存歯がある場合にもAll-on-4（オールオンフォー）をご選択いただけます。残っている歯や義歯については手術当日までご使用ください。手術の当日に抜糸を行なって当日中にインプラント体を埋め込みます。症状を見ながら数時間後、もしくは次の日には新しい歯（仮歯）をお付けいただけます。
All-on-4に興味があるものの、どれくらいの期間使えるのかが気になります…
All-on-4（オールオンフォー）をお受けいただいた患者さまののみのデータは公表されていませんが、All-on-4（オールオンフォー）を提供しているノーベルバイオケア社の「ブローネマルクシステム」というインプラント治療では、10年後の残存率が97％という数値が公表されています。1本の歯の欠損に対して1本のインプラントを付けるシステムなのか、All-on-4（オールオンフォー）のように少ないインプラントで多くの人工歯を支えるかの違いですので、インプラントの維持率という点では同様の数値をイメージしていただけると思います。長期間ご利用いただくことを前提に治療プランを策定していますので、ぜひお気軽に当院へご相談ください。
痛みに弱いタイプなので、大掛かりな手術は躊躇してしまいます…
痛みに対する処置としましては、まず「局部麻酔」を行ないます。この注射の際も痛くないように歯茎に表面麻酔を塗り込むことから始めますので、注射針の刺さる痛みについてもご安心いただけます。また、当院ではリラックス効果の高い2種類の麻酔方法（「笑気吸入鎮静法」と「静脈内鎮静法」）も併用していただくことが可能です。これらをご利用いただければ、ぼんやりとした状態になりごく短い時間感覚の中で手術を終えることができます。痛みについてご心配がある場合は、カウンセリングの際にご相談ください。
歯茎の切開部位が術後に大きく腫れたりしませんか？
All-on-4の手術では、事前にCT画像を取り込んだ3Dシミュレーションを実施します。このデータに基づいて、患者さまのお口専用の「サージカルテンプレート」というものをご用意します。マウスピースのようなもので、予めインプラント埋入位置に穴が空いたものになっています。オペはこのテンプレートに沿って「3ミリ程度の穴」を片顎で4箇所～6箇所開けるだけのものになります。歯茎を切開する行為自体がありませんので、大きく腫れることもひどく出血することもございません。回復も早いですのでどうぞご安心ください。
体力的に大きな手術に自信がありません… やはり入れ歯で我慢しておくべきなのでしょうか？
All-on-4の手術では、「サージカルテンプレート」と呼ばれるマウスピースのようなものをお付けいただき、歯茎の4箇所～6箇所に3ミリ程度の穴を開けるという手術になります。歯茎を大きく切開して多量の出血が想定されるような手術とは異なりますので、お年を召された方でも十分に対応できるものとなっています。どうぞご安心ください。
All-on-4を付けた後、歯磨きで何か気を付けるポイントはありますか？
基本的には、上下4本～6本のインプラントに対して丁寧にブラッシングしていただくということで結構です。本数が少ないですので、その分入念にケアいただければと思います。洗口液や液体歯磨きなどをご利用いただければ、よりすっきりした感覚をお持ちいただけます。重要なのは、歯の磨き方というよりも食後に歯を磨かないようなことがないよう気を付けていただくことです。
All-on-4を付けた後、歯磨きで何か気を付けるポイントはありますか？
基本的には、上下4本～6本のインプラントに対して丁寧にブラッシングしていただくということで結構です。本数が少ないですので、その分入念にケアいただければと思います。洗口液や液体歯磨きなどをご利用いただければ、よりすっきりした感覚をお持ちいただけます。重要なのは、歯の磨き方というよりも食後に歯を磨かないようなことがないよう気を付けていただくことです。
All-on-4の手術を受けた後、食事は何も気にせずに行なっても良いのでしょうか？
術後については、しばらくの間硬いものを強く噛むことをお避けください。術後の状態を担当医に確認いただきながら、徐々に硬いものにも慣れていくようにしてください。
All-on-4のオペでは、入院が必要になりますか？
All-on-4の手術は通常1日で終了します。遠方からお越しいただいた場合でも、日帰り手術で無理なくご帰宅いただけます。
